今日は、六本木ヒルズで、積極的平和主義の提唱者である、ヨハン・ガルトゥング博士と、ジャーナリストの田原総一郎さんの対談イベントのお手伝いをしてきました。
この、積極的平和主義について、ここでも何度か書いたことがあるとは思いますが、安倍総理があらたな安保法制を掲げるに際し、使用している「積極的平和主義」は本来の意味と全く違います。
本来の積極的平和主義とは、戦争だけではなく、貧困や差別といった構造的な暴力のない平和な社会。
私はその本当の定義はとても好きです。
これまでに世界100ヶ所以上の紛争調停をしてきたガルトゥング博士は、本当にテロリズムをなくすには、武力で押さえつけるのではなく、まずは対話が必要だと、なぜ、テロ行為に挑んだのか、本当の目的は何か、テロリストの意見を聞き、知ることがまずは大事だという。
小さな争いごとにおいても、相手の意見に耳を貸すことも大事なことは子供でもわかっているはずですもんね。
また、やはり、集団的自衛権を掲げ、アメリカと共に行動することになると、日本もテロの対象になる恐れがあるということ。
積極的平和とは、近隣諸国との調和のとれた平和、相手が何を考えているのか求めているのかをよく考え、お互いに譲歩することも大切だと。また、軍事同盟を必要としないこと、とのことでした。
EC諸国のように北東アジア諸国が手を取り合い、共同体を作ることが理想だと。
それに対し、田原総一郎氏は、集団的自衛権、安倍内閣の安保法制には反対だが、なかなかそんなうまくはいかない...とやはり、日本の皆さんが不安に思いそうなことを代表しておっしゃっていましたが、やっぱりそれは理想論でしかないのかなぁ。
しかし、侵略をした者のほうが、相手が過去の恨みとともに仕返しをされるのではないかと驚異に思うという、ガルトゥング博士の意見に、一理あるなと思いました。
前にもここで紹介したことがあるかもしれませんが、災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)という本に書かれていたことを思い出しました。

災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: レベッカ・ソルニット,高月園子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2010/12/17
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”地震、爆撃、大嵐などの直後には緊迫した状況の中で誰もが利他的になり、自身や身内のみならず隣人や見も知らぬ人々に対してさえ、まず思いやりを示す。大 惨事に直面すると、人間は利己的になり、パニックに陥り、退行現象が起きて野蛮になるという一般的なイメージがあるが、それは真実とは程遠い。二次大戦の爆撃から、洪水、竜巻、地震、大嵐にいたるまで、惨事が起きたときの世界中の人々の行動についての何十年もの綿密な社会学的調査の結果が、これを裏づけている。”
と本文にある通り、人は戦争や地震などの災害時には、ある種の危険や喪失、欠乏を広く共有することで、生き抜いた者たちの間に親密な第一次的グル―プへの連帯感が生まれ、助け合うのだといいます。
しかし、主に公的機関や、通常一定の権力を行使できるような立場の人々が災害時にはパニックに陥る例が多くみられるとのこと。そのような行動を「エリートパニック」と表現されていましたが、つまりは、エリートが、人々がパニックになるのではないかと恐れるがあまり、自分たちがパニックに陥ってしまうということが、災害時に多く見られるのだという。
そうして、市民に銃を向けたり、知らせなくてはならない情報を隠蔽して人々を危険にさらしてしまったり、とまぁ、まさにシリアで起きたこともそうだし、311の最も日本でもあったなぁ・・・と。
それに似ている状態なんじゃないかな?なんて思うのであります。
よくいうじゃないですか。
浮気をしている奴ほど、相手を疑う的な。
そんな感じで、田原さんとガルトゥング博士の対談イベントは今日のみでしたが、8月21日には横浜の大さん橋の大ホールで、ガルトゥング博士のトークイベントがまたあります。19時スタート。
もし興味のある方は是非、ご参加ください。
で、夜は、HUMAN BEATBOXERのREATMOくんのライブを見にPARCOへ。
4年ぶりくらいのライブ視聴です。
進化してる!!
サンプラーやルーパーなどを駆使して、その場でビートを重ねてループさせていく。
映画「LEON」をテーマに作った「マチルダ」という名前の切ないラブソング。
一緒に行った、UNITED PEOPLEのアーヤちゃんに
「ナタリーポートマンがLEONに出てたって知らなかったです!」
と言われて、ジェネレーションの違いに、ショックを受けました。
え???むしろ、LEON以外でナタリーポートマンの代表作を言う方が難しくない!?
ナタリーポートマンって、LEONで「あの可愛い子は誰だ!」って有名になったよね?昭和の諸君!!
って感じなんですけど・・・。
最後のシティーハンターのテーマ曲は笑った。
GET WILD AND DANCE・・・。
幼稚園の時にめちゃめちゃカッコイイ!!と思った曲ですって。笑
さて、GET WILD AND DANCEとは程遠いモチベーションではあるかと思いますが、ハナレグミの新譜、ついに出ましたな。
渾身の一作。
この、完全限定生産盤が、かな〜りお得だそうです。
わたしもついついダウンロードしてしまい、あんまりCDというものを買わなくなってしまいましたが、こうやって、丁寧に作られた、アート作品のような特別なものは欲しくなりますよね。
とはいえ、曲、一曲一曲も本当に大切に大切に、人生を切り売りするように、身を削る思いで作られているんですけどね・・・。

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というわけで、こないだもお知らせしましたが、muupeas 8 月25日(火)に恵比寿カチャトラにてmuupeasワンマンライブをします!
今回もサポートメンバーを加えてのライブです。
ベース TATSUさん(レピッシュ)ドラム 栗原務さん(リトル クリーチャーズ)です。
お食事を楽しんでいただきながらのご着席30名限定ライブになります。
続々とご予約いただいているようですので、ご予約はカチャトラまでお早めに!
カチャトラ TEL: 03-3715-8218
8/25(火)muupeasカチャトラライブ
19:30 開場 20:30 開演
ミュージックチャージ ¥1500
浴衣でご来場の方は ¥1000
皆様のお越しをお待ちしております♪